潤滑剤レビュー TheCubicle篇

これは潤滑剤レビュー まとめ篇で紹介したTheCubicleのルブ6種の細かい評価です。

 

 

 

評価基準
  1. 軽さ(-10〜10)
    ルブの性能の主要な指標です。速さと言い換えても差し支えありません。
    回転を軽くする物と重くするものがあるため、0を中心(変化無し)、最大を10、最小を-10とします。ただし当然塗布の量やキューブの状態などによって効果は変わるので、特に0付近の評価については信頼度が低いです。

  2. しっとり感(0〜10)
    どの程度乾燥感が無くなるかの指標です。これが大きいと接地面に液状のコーティングがあるように感じられ、回転が滑らかになります。また音が少し静かになります。粘度と相関がありそうです。
    最大を10、最小を0とします。

  3. ねっちり感(0〜10)
    粘り気の指標です(粘度とはニュアンスがちょっと違う)。これが大きいと回転時のパーツ同士の粘着感が強くなり、摩擦ではない引っ張られるような抵抗を感じるようになります。また音が静かになります。粘度と相関がありそうです。
    最大を10、最小を0とします。

 

DNM-37

軽さ   :10
しっとり感:0
ねっちり感:0

このレビューの中で唯一のwater-basedであるルブ。国内ではマルルブと置き換わるように普及して今も人気がある。
水由来の極低粘度でめちゃめちゃ軽く、しっとりもねっちりもしない。ただし持続性はあまり無く、また乾燥してくるとキューブ内部に黒い粉のようなものが残る。

Lubicle Silk

軽さ   :9
しっとり感:7
ねっちり感:2

古い方のSilk。DNM-37に次ぐ程度の回転の軽さだが、しっとり感もかなり強く、ただ軽くなるというよりも、薄いルブの層が挟まってパーツ接地面の摩擦が消え、滑っているような感触が得られる。非常に心地が良い。
原料を提供していた業者の消息が途絶えたらしく廃番となってしまった。

Cubicle Labs Mystic

軽さ   :6
しっとり感:4
ねっちり感:4

唯一のplant-based(謎)であるルブ。アロエ汁がそんなに大量に使われているとも思えないがよく分からない。使いやすい軽さではあるが癖が強く、名状し難いドュルドュル感がある。しっとりともねっちりとも言えない。
なぜか銀色のラメが入っている。

Lubicle Speedy

軽さ   :1
しっとり感:6
ねっちり感:7

名前の割に特段軽いルブではない。入れて回し込めば若干軽くなる程度。他のルブと比べねっちり感が強く、こちらも感触に癖があるため人を選ぶかもしれない。そのねっちり感により静音効果が大きい。
容器に入っている状態だと赤いがしずくは色が薄まってピンク色に見えるため、白いパーツに付着すると風呂場の水垢汚れのように見える。

Cubicle Labs Silk

軽さ   :-2
しっとり感:7
ねっちり感:5

現行のSilk。廃番となったSilkのリニューアルらしいが完全に別物。粘度がかなり上がっており軽いルブではなくなった。少量を使用して回し込めば軽さはあまり変わらず回転が滑らかになり、多めに使用すれば重くすることができる。どのように使用しても安定感が増す。

Traxxas 10K Diff Oil

軽さ   :-6
しっとり感:6
ねっちり感:4

正確にはこれはラジコンメーカーのTraxxasの製品でありTheCubicleの製品ではないが、TheCubicleが販売しているのでこちらに含める。
高粘度ルブの代表格であり、主にパーツの足に塗って回転を重くするのに使用する。足ですら量に気を付けないと大変なことになるので、接地面に塗る場合は超気を付けなければならない。